●愚かなる政治家達

平成20年9月1日

石原愼太郞東京都知事が、八年後の夏季オリムピツクを東京に招致するため、皇太子殿下に招致活動していたゞくやう福田康夫總理に要請した。しかし宮内廳側から「招致段階からかゝはるのは難しい」といふ見解を示した。それに對し知事は「宮内廳のばかが餘計なことを言つて」と切り返した事が問題になつてゐる。

七月十八日の記者會見では、「皇室は何のためにあるんですか?皇室は? 國民のためにあるんでせう? 國家のためにあるんでせう?ね?この國を形成してゐる人間でしよ、皇室の方々・・・。」といふ發言をした。
この發言を聞いた良識ある日本人や、石原氏を支持してきた者たちは愕然とした。それは氏の御皇室に對する意識が、戰前の悪名高き美濃部達吉の「天皇機關説」に他ならぬことがはつきりと露呈されたからである。
天皇は日本民族生命體の象徴であらせられる事は今更こゝで述べるまでもない。御皇室はいふまでもなく、宮中祭祀を司り、國家の安泰、國民の安泰をお祈り奉る。たかゞオリムピツクを東京に招致するために皇太子殿下を政治利用することの目的は、東京都の利益確保に他ならない。氏の「皇室は?國民のためにあるんでせう?」といふ發言も、御皇室に對する認識不足も甚だしい。御皇室は「東京都のためにある」と云つてゐるのと何も變はらない。

過日の北京オリムピツクが、日本主義者の豫想通り失敗に終わつた。民族派の連日連夜の抗議を無視したJOC以下、北京オリムピツクにうつゝをぬかした連中は、どのやうな反省の辯を述べても、危險な共産國家のオリムピツクに參加した汚點は永遠に消し去ることは出來ない。
 
また八月十五日、政府主催の「全國戰歿者追悼式」で河野洋平は、「政府が特定の宗敎に據(よ)らない追悼施設の設置について眞劍に檢討を進めることが強く求められる」と話し、國立追悼施設構想を蒸し返し、反靖國の色を更に強めた。國立追悼施設構想は平成十四年に福田首相が官房長官を務めてゐた時に、自らの私的懇談會で打ち出したものである。河野洋平は終戰五十年目に自虐的な「不戰決議」なるものを出したり、北京オリムピツクを支援する議員の會の會長を務めたりと、國賊・賣國ぶりは有名であるから、石原氏の御皇室政治利用事件ほど驚きはしない。しかし、彼は衆議院議長といふ肩書きがあり、所謂「代議」の代表である。
議會制民主主義を蹈襲する現時の日本に於いて、このやうな輩を世に出したのは、他でもない我々國民だといふことを認識しなければ、國賊・逆賊・賣國政治家を跳梁跋扈させることになる。
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by boukyoupress | 2008-09-07 12:28 | 時局厳正論

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