人気ブログランキング | 話題のタグを見る

民主も自民も運営能力なし 西洋的民主主義の限界

民主も自民も運営能力なし
=西洋的民主主義の限界=


民主も自民も運営能力なし 西洋的民主主義の限界_f0180693_22423425.jpg◆「自公」といふ元政権運営担当党が提出した内閣不信任案が六月二日否決され、菅政権は若干の延命を果たしやうに見えたが、与野党から押し切られる形で自ら早期退陣を明確にした。

◆崩れる事が分かりきつてゐる政権に誰が期待をしようか。

◆国民の期待の先は我であると自負してゐる自公であるが、多くの国民は自公にも期待してゐないことは大新聞などの世論調査で明らかである。

◆不信任案提出は、天災による被害や原発事故の事後処理の不手際という理由だが、自公政権であれ万事手際良く事が運んだであらうか。菅内閣が崩壊しても、与野党が逆転しても、似たやうな内閣が誕生するだけである。

◆大災害で弱つたところに我が領空領海を敵性国家が頻繁に侵犯した。支援の陰での出来事は、敵性国家の本意が見える。復興に向け歩んでゐる国民の不安は増すばかりである。国民の政府に対する不信任はそこにもある。

◆我が国は「議会制民主主義国家」であるが故に選択肢は限られる。要するに現時に於いては「民主」か「自民」の選択肢なのである。国会議員どもはそれに限界を感じたのか、大連立といふ構想を持ち出した。これが実現すれば二者選択さへ叶はぬ事になる。それは戦後政治の行き詰まり、つまり民主主義の行き詰まりを暗示してゐる。

◆原発反対運動は、沖縄の反基地運動よろしく左翼に利用された。彼らの最終目的は広島、長崎の悲劇を利用した反核兵器から始まり、反自衛隊、反戦、反政府、反日・赤色革命であることは分かりきつた事である。それを知つてか知らずか参加した者は、革命の戦士になり下がつた事に気が付いてゐない。

◆しかしながら政府や東電の対応は国民を不安にさせた。原子力天国のアメリカでは、原発管理が日本と比べることが出来ないほど進んでゐるといふ。革命勢力はそこにつけ入つた形となつたが、その戦略は今に始まつた事ではない。彼らは盲たる民に不安を煽り、意図的に産業を妨害し、道徳や文化を破壊せしめん事を運動原理としてゐるのだ。大衆扇動運動とは破壊すなはち革命の推奨である。

◆民主主義とは革命家にとつて、とても土壌なのである。

◆ドイツ・イタリアでは我が国の原発事故を受けて国政及び国民の間で原発反対運動が盛り上がり、原発再稼働が否決された。しかし足りないエネルギーは隣国のフランスから買うといふ。周知の通りフランスは原発天国である。ドイツ・イタリアは工業先進国であるが、自国の安全の為にその電源を隣国の原発に依存するという大矛盾を抱へる事となつた。

◆多いなる利己主義は、戦後の日本のみならず敗戦国に共通する事案である。

◆利己主義からの脱却とは、西洋的近代の個人主義を前提とした諸思想から解放される事である。自己と他者、個と宇宙は弁別出来るものではないのは自明である。

◆その宇宙とは産霊の働き。それは日本独自の考へ方ではなく、人類の普遍的な考へである筈だ。しかし世界の普遍的な道を示す役割の日本が、暗中模索してゐる状況では日本及び世界中の諸々の禍事を祓ふ事は出来ぬ。

◆日本人が正しい思想を明徴せねば、正しい世界を構築できる筈もない。日本人は西洋的民主主義の危険性に気付くべきである。

by boukyoupress | 2011-07-03 10:44 | 時局厳正論

<< 防共新聞 平成23年7月1日号... 反原発に観る文明放棄と国防放棄 >>